TVアニメ「がっこうぐらし!」キャラクターソング(1) 丈槍由紀(CV.水瀬いのり) &直樹美紀(CV.高橋李依)/ピンクのハートボール の感想

この1枚に収められた2曲は一言で言えば「優しくて丁寧」なキャラソンです。
歌詞も音楽もいわゆる王道な作りですが、それはつまり「歌の音楽」として
実績あるサウンドの骨組みと筋の通ったシナリオで構成されているということです。

ゆきとみーくん（美紀）の二人は劇中と等身大のキャラクターで歌っています。
にもかかわらず、2曲が描く世界感に物足りなさは感じません。
水平の広がりではなく、濃すぎず自然な透明感のあるキャラクター像を通して
”がっこうぐらし！”という物語をちゃんと感じることができたからです。
私はこの劇中と同じサイズのキャラクター表現がとても気に入りました。

キャラソンの表現方法はとてもバラエティー豊かで求めるものも人それぞれ違うと思いますが、
こんな「劇中サイズ」な作品は意外にも珍しいと思います。
だからこそ親しみやすく、味わい深く、素敵な時間をもらえました。