進撃の軌跡(CD+Blu-ray) の感想

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原作とアニメを追いかけている進撃の巨人ファンです。

今回は二期主題歌と映画主題歌を目当てにアルバムを購入したのですが、一枚を通して聴いてその作り込みに圧倒されました。
これは主題歌をまとめた唯のBESTアルバムなどではありません。『進撃の巨人』という作品を音楽で表現したイメージアルバムです。

全曲聴き終えたあと、一本の映画を見終わったような充足感に包まれました。
Revo氏がどれほど神経を使い、どれほど原作を読み込んでこのアルバムを完成させたのか、嫌という程伝わってきます。
エレンと調査兵団のテーマソングのような熱い主題歌シリーズと、その合間に挟み込まれる女性シンガーの新曲。どれも原作の印象を損なうどころか、原作の魅力を改めて思い出させる曲ばかりです。
このアルバムを聴いた人は、きっと原作を一から読み返したくなるはずです。

パッケージや歌詞カードにも並々ならぬこだわりが感じられ、最後の壁を抜けるまでに一苦労しました（笑）

紅蓮の弓矢、紅蓮の座標、自由の翼、自由の代償、そして心臓を捧げよ。この5つの主題歌には同じメロディが繰り返し使用されているのですが、それがアルバム全体にまとまりを生み出す効果を発揮しているように思います。これ全部でひとつの組曲なのだ、と私はストンと納得できました。

アニメ視聴者だけではなく、原作読者にこそ聴いてほしいアルバムです。
原作を最新巻まで追っていれば散りばめられたワードの数々にニヤリとできることでしょう。

Revo氏と『進撃の巨人』の幸福な出会いに感謝します。
この人が主題歌を担当してくれて良かったと進撃ファンとして心から思います。

『進撃の巨人』の世界に生きて戦った全てのキャラクターへのRevo氏の愛情が、一人でも多くの人へ届くことを願います。