オーバーロード11 山小人の工匠 の感想

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ファンタジーに限らずだが巻が進むにつれ強敵のインフレや育ちすぎて立ち位置をもてあます主人公等、始まった頃にわくわくした世界の描写や種族交流、成長は置き去りにされがちだろう。
この作品の面白いところはナザリックという存在を圧倒的に魅せる為に世界に息づく存在や生活、価値を丁寧に書いてある事だ。
１１巻にして生き生きと書かれたドワーフ達、その周りにある弱肉強食関係。そういったこの世界の日常が読者に染み込んだ上でアインズ様たちが忍び寄ってくるワクワク感。
強者としての力のふるい方ももちろん楽しいが、ファンタジー世界を旅する感覚が残ったお勧めの作品。