俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトル俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫)
発売日2012-04-10
製作者伏見 つかさ
販売元アスキーメディアワークス
JANコード9784048865197
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」10巻。

私個人的には桐乃派なんですが、そんな私でもこの巻は面白かった。主にあやせがメインの巻なんですけど
構成が非常に丁寧で、理由もなく好感を持つステレオタイプのラブコメディとは一線を画した出来になっていて
そんなキャラクターの心情表現や主人公の格好良さ、報われて然るべき彼の努力の賜物
それが読んでいく内に一つ一つ納得出来る様な
これはこれで至高の巻だったかな、と感じました。どのキャラもとても丁寧に扱われてるのと同時に、最後のシーンでは個人的に
大きく心を揺さぶられる出来事が待ち構えてる訳なんですけど、それ含めて面白い、スポットを当ててあげてる感覚が
キャラを大切にしてるんだなあと思うし、たとえどんな結果になったとしても
彼女のあのシーン、独白は本当に輝いてたって思える。
そんな京介の神懸かった対応の素晴らしさと、「彼女」の涙の決意が光ったこれまたドラマチックな一冊でした。
桐乃ファンの自分でも普通に感動してしまったあたり、やるなあこの作品、と。

同時に、いよいよ終着点も見えてきた感覚もある。水面下で匂わされてる様々な複線や含みも気になるし
桐乃もこれからはどんどん本音や気持ちを吐き出しそうで伝えそうでそんな展開に対する期待も膨らむんですけど
この巻で嬉しかった事柄の一つとして、兄と妹の成長が如実に描かれていたこと。
兄は大らかな精神と情熱を完全に取り戻して、
一人の頼れる男として、期待させる男として成長を遂げた。
対して妹も、そんな兄を心から心配出来て応援出来る妹に成長した。表紙のような展開だらけでもそれはそれで嬉しかった気もするが
逆に実際の彼女の判断の方が、如何に兄想いなのは言うまでも無いと思う。そんな桐乃の思惑を探るのも相変わらず面白くて。
冒頭の男3人集まっての与太話とか、中盤の美少女揃っての京介持ち上げとかも十分面白かったけれど
やっぱりこの物語ってきっと兄妹の成長を軸にしたものなのは間違いないと思う。

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