魔法科高校の劣等生(2) 入学編〈下〉 (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトル魔法科高校の劣等生(2) 入学編〈下〉 (電撃文庫)
発売日2016-07-23
製作者佐島 勤
販売元KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

小学生男子がケンカしているときにありがちなやりとり。
「お前のパンチなんか全然効かねーもんねー」
「俺はまだ全然本気出してないからなー」
そんな子供の強がりを、形にして、物語の主人公にしたのが司波達也というキャラクターです。

2巻では、1巻で面白くなりそう、と思った要素は萎んでいき、
ちょっと嫌だな、と思った要素は膨らんでいってガッカリしました。

とにかくこの巻では妹を筆頭に、登場キャラクターが達也を褒め称えてばかり。達也もまんざらではない様子です。
更には、作者まで一緒になって(地の文で)達也はこんなにクールなんだぜ、と強調。
(でも、彼はしばしば動揺したり戸惑ったりするシーンがあるので、その地の文での評価は嘘です)

逆に、主人公と敵対することになる勢力は、主人公や作者によって、いかに卑小で愚かな組織であるかということを説明され、貶されまくります。
直接対決する前から最低のところまで貶められた存在を、最後に主人公の持つ凄い能力で叩き潰したところで、一体何が楽しいというのでしょうか。爽快感とは程遠いです。

妹の司波深雪というキャラクターは1巻でもおかしな子だと思っていましたが、2巻では余計酷くなります。
機会あらば兄は凄いのだ、と周りにアピールしておきながら「兄の力を知って利用しようとする人が出てきたら……」などと言い出した時には、思わず声に出してつっこんでしまいました。
また、ほとんど面識もない相手に「あなたは可哀想な人だ」などと言い放つ傲慢さも鼻につきました。
こんな彼女でも、作者は美しい美しいと褒めまくりです。

まとめると、作者による露骨なキャラ推しが、読者として感じるキャラの印象と噛み合わず、逆に反発心を生んでしまったというところです。

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