経済史入門―経済学入門シリーズ (日経文庫) の感想
参照データ
タイトル | 経済史入門―経済学入門シリーズ (日経文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川勝 平太 |
販売元 | 日本経済新聞社 |
JANコード | 9784532108885 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済史 |
購入者の感想
「入門」というタイトルだが,学説を紹介するだけのテキストではない.
あくまで著者自身の視点から経済史の枠組みを読者に提供する,
小さいが野心的な書物だ.
特に産業革命期の英国と同時代の日本を並列し,ユーラシアの両端の
島国がともに東アジア交易を通じて「勝ち組」になったという見方が
面白い.「アジア」をひとまとめにして後進地域とする西洋史学の
観点を否定するものだ.日本が金銀銅の生産国として,当時からアジ
ア経済を支配していったという論証も自分にとっては発見だった.
あくまで著者自身の視点から経済史の枠組みを読者に提供する,
小さいが野心的な書物だ.
特に産業革命期の英国と同時代の日本を並列し,ユーラシアの両端の
島国がともに東アジア交易を通じて「勝ち組」になったという見方が
面白い.「アジア」をひとまとめにして後進地域とする西洋史学の
観点を否定するものだ.日本が金銀銅の生産国として,当時からアジ
ア経済を支配していったという論証も自分にとっては発見だった.