恋するみちるお嬢様 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス) の感想

良くも悪くも、徒然チルドレンの原型になったと思われる作品です。つまり、アンジャッシュ型ラブコメギャグ漫画です。チルドレンに比べ、シチュエーションが一つに限られる分、内容に変化を持たせられず、結果、読者が途中で飽きます。デレたら終わるので、結果一向にデレず、察しの悪すぎる男の方が、読者から見て魅力が全く感じられなくなってしまっている、というのも、構造上の欠陥かと。それらの欠点を解消に務めた結果がチルドレンの増えていく主人公達というスターシステムと考えると、この作品は、チルドレンのファン層にとって読む価値がある作者の原点と言えるでしょう。が、後継作品のチルドレンと比べてみた時、本質的な部分は変わる事がない、というより余りにも変わらなさ過ぎる為、この作者、違う内容で漫画作れるのかなぁ、とやや心配になります。単体作品としてみると2巻まで伸ばす必要は全く無く、1巻で完結させた方が完成度は遥かに上がったかと。