東京レイヴンズEX4 twelve shamans (ファンタジア文庫) の感想

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参照データ

タイトル東京レイヴンズEX4 twelve shamans (ファンタジア文庫)
発売日2016-08-20
製作者あざの 耕平
販売元KADOKAWA/富士見書房
JANコード9784040720579
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

〈東京レイヴンズ〉シリーズの番外編〈EX〉の第4弾で、その内訳は中編2、掌編11です。すべて「十二神将」にまつわる話で構成されています。

ふたつの中編はもともとTVアニメ版のBlu-rayやDVDの特典のようです。ひとつは、大連寺鈴鹿が陰陽1種を取得し、通称「十二神将」になってから、シリーズ第1巻で起きる事件までのあいだのストーリー。もうひとつは、かつての「十二神将」大友陣が陰陽庁を辞めるきっかけとなった、あの大物陰陽師との遭遇を描いたストーリー。どちらも時系列的にはシリーズ開始前であり、第1部を彩るふたつのイベントの前日譚となっています。

中編の合間にはさまれる11の掌編は、上記以外の(「元」もふくめた)「十二神将」各人の心情が数ページほどで語られます。独立祓魔官の木暮禅次朗、鏡伶路、弓削麻里、宮地磐夫、滋岳俊輔。陰陽庁長官の倉橋源司。呪捜部部長の天海大善。呪捜官の山城隼人。特視官の三善十悟、幸徳井姉妹(白蘭、玄菊)。御霊部部長の大連寺至道。
またキャラクターによって語られる時系列がバラバラ。ある者はシリーズ開始前の時点、ある者は第一部と第二部のあいだの時点、ある者は本巻発売時における本編最新刊14巻の時点のものだったりします。

本書所収の作品群には、中編や掌編を問わず、明快な起承転結はありません。これまでのシリーズ番外編の〈東京レイヴンズEX〉とは違い、シリーズ本編の流れと密接につながっていますが、今までも本編のなかでキャラクターや彼らの背景が充分に掘り下げられてきているので、本書は足りない部分を補うというほどではないとも思います。そのため完結した物語や新しい発見を求める方には物足りないかもしれません。
けれど個人的に〈EX〉のなかでは、コメディ要素の多い短編が苦手だったこともあり、シリアス一辺倒の本書が一番楽しんで読めました。とくに大友先生の呪捜官時代のエピソードは読み応えがあります。若かりしころの「三六の三羽烏」関連の話はもともと好きなので、また機会があったら書いて欲しいなと思いました。

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