終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#03 (角川スニーカー文庫) の感想

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参照データ

タイトル終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#03 (角川スニーカー文庫)
発売日2016-12-01
製作者枯野 瑛
販売元KADOKAWA
JANコード9784041046562
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

うん、まあ、話としてはこれ以上ほとんど動いていない。

あと目立ったところで言えば、ラキシュが死に、エルバがそれを乗っ取るものの自我を喪失、そのままラキシュとして生きる。テロリストはラキシュと手を取り合い、自分の計画の実行を目指して闇に消える。

あと、前回の主人公がようやく出てきたがまだ生き返ってない、どうやら前回の話のラストは今回の話の8年後ということらしい。

さて、そうなると永遠の17歳さんは前回の話のラストでは33か!ふーむ。ちょっとイメージと違ったなあ。

そもそも前巻の終わりあたりで、リィエルがクトリの転生だと気がつけたはずなんだよな。

悪人は誰か。

まあここまでの展開見る限り明らかに主人公の姉が最大の悪なのだが、物語が少し安定したのは時系列が完全に確定したことと、これまでねじ曲がっていたヒロインたちの思いが多少なりともまっすぐになってきたこと、それでも前作ほど入り込めないのは、クトリの眩しいまでのまっすぐさがやはり前作の肝であったことが挙げられる。

FDとまでは言わないが、ティアットの輝きがいつまで経ってもクトリのその域まで行かないのは、本人がそれを追っかけているからでもあった。しかしそれが取っ払われたところで、そもそも物語がアンチテーゼから始まってるので、二人の想いはどうしても反発し続ける。

これはこれで普通のラプコメとしてはいいのだが、死を目の前にしていることを考えるとかなり辛い。おじさん、かなりしんどい。

次巻はもう出てるけど、ちょっと間を取るかな。悪くない話だけれど、物語がバランスをとったとは言っても、それが僕にとってこのシリーズを前作ほど称揚する理由にはならない。

ただ一つ、ここまでの話が我慢できた人はそれなりにこの巻の話が腑に落ちるだろう。

僕は奇妙な安心感を得てしまったとともに、この物語では最後の方まで生き返らないだろう主人公と、それでもある程度以上の予定調和が見えてしまっているこの展開が、読者の興味を削いでしまうことを大いに危惧する。

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