デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (単行本) の感想

WEBは未読。書籍、コミックスは最新まで読んでいます。
この作品の面白さをどう書いたものかとずっと悩んだ末に書かせて頂きます。

１巻の内容だけでなく、先の展開を示唆する感想の為ネタバレ含みます。

巻数が進むまでは自分の立ち位置を探りつつ冒険し、
水戸黄門のように正体を明かさずに立ち回り、悪を倒します。
（まぁ、副将軍のような地位はありませんが…）

自分の力を認識した後は一か所に留まらず、新しい場所へ移動していきます。
冒険、というよりは楽しい観光といったノリでお話は進みます。

「観光」とはいえ、本来この世界は危険な獣や人間が跋扈しており、簡単に移動出来ません。
そのため様々なトラブルにも見舞われます。

また、主人公の精神はほぼ完成しており、ちょっとした悩みはあれど、
長編作品の中盤から後半にありがちな、苦悩や取り返しのつかない失敗といった展開はありません。
（作品によっては胸糞展開とも言われますが）

剣と魔法の異世界で毎巻、水戸黄門のようなスカっとする話が、多様なアイディアをもって展開されます。
ただ「スカっとする」が一番の優先度なのか、主人公に隙といった隙はありません。

１巻ではあまり判断も付かないと思いますが、何冊か読んで合わないなと思ったら、
上のような展開が続きますので、素直に辞めたほうが良いと思います。
逆に面白いと思ったなら、安心して読み続けられると思います。