デート・ア・ライブ (14) 六喰プラネット (ファンタジア文庫) の感想

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参照データ

タイトルデート・ア・ライブ (14) 六喰プラネット (ファンタジア文庫)
発売日2016-03-19
製作者橘 公司
販売元KADOKAWA/富士見書房
JANコード9784040706955
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

このシリーズの魅力はシリアスと日常ラブコメが同時に描かれることでしたが、今回はギャクパートが雑に感じられました。
まず、本筋から脱線して面白おかしいギャクパートに入るのはこのシリーズの十八番なのですが、今回のギャグパートは本筋のストーリーの最中に主人公たちがおとぎ話や創作物のキャラクターが命を持って住んでいる世界に取り込まれてしまうというものです。問題はこの世界に主人公たちを閉じ込めたのは敵キャラだということです。無論主人公たちはメインのストーリーに戻るためにこの創作世界でラブコメしながら脱出の手立てを探ることになります。しかし、なぜ敵がわざわざ脱出可能な世界に主人公たちを取り込むのか。何故創作物が生命を持つ世界が存在するのか。そこの設定がガバガバです。その上創作物世界では何故か理由もなく外界より時間の流れが遅かったりなどと、これまた何故なのか全く説明がありません。ただ本筋から無理やり脱線させ、増えすぎたヒロインたちの出番を無理やり増やそうというように見えます。
今まではギャグパートも上手くその時々のキャラや状況を生かしたものでした。たとえば、ものの見た目や材質を変化させる能力をもつ敵が出たときはヒロインが全員幼児に変えられてしまったり、勝負好きな敵が出た場合はお色気勝負に持ち込んでサービスシーンを増やすなど、その時々の物語の設定で説明できるイベントが起こりました。
今回はただその手のギャグやお色気イベントを増やすために何の脈絡もなく異世界を登場させたため、ラブコメにしても非常に雑に映ります。ギャクやラブコメはキャラクターたちが生きる世界の中でやるから面白いのであって、何でもありの異世界でやっても茶番にしか見えません。
この茶番感覚はps3で出たデートアライブのゲーム、或守インストールをやった方ならよく分かるかと思います。あのゲームもバーチャル世界という名の茶番劇を繰り広げましたが、あれはゲームでファンディスクみたいなものだから許せました。本筋ではなく、ギャクやラブコメやハーレムを見たいファンのためのものでした。

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