学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J) の感想

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参照データ

タイトル学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J)
発売日2013-12-29
製作者三屋咲ゆう
販売元KADOKAWA / メディアファクトリー
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

前巻に引き続き激しいバトルの連続です。読者の想像をかき立てる細かい設定も健在。
今巻はキリンやサヤにも見せ場があってよかった。クローディアは…いやなんでもないです(笑)。
そして何よりも綾斗が吹っ切れたというか、己のキャラクターを確立したのがよかったです。
1・2・3巻と、主人公として読者の視点となっていた彼は、本編でも「内面がよくわからない」と言われていたキャラクターだったのですが、
今巻では、読者にとっても「飄々としていて底の見えない」その性格は作者さんによって意図して作られていたものだと認識できました。
今までは姉と同じ強い志を持つユリスの願いを半ば借りるような形で戦っていた彼ですが、今巻では初めて人間らしい弱い内面を覗かせます。

「姉に会いたい。けれど再会して真実を知ってしまうのが怖い」

幼い頃の姉弟の輝かしい思い出は、彼の中でいつしか違うものへと変わっていたのです。
どうして自分にこんな呪縛をかけたのか……もしかしたら、自分は姉に捨てられたのかもしれない…と。
イレーネとプリシラ。そしてユリスと新キャラである孤児院の少女。
仲の良い姉妹に思わず自分を重ねる彼は、激闘の後自身を苦しめる呪縛を意識すると共に過去の記憶を思い出して悩んでしまう。
……何のために戦うのか。ユリスの願いのために戦うのか。己のために戦うのか。本当に姉に会いたいのか。真実を知る覚悟はあるのか。
今まで「助ける側」だった彼は、大切な仲間の絆を鍵として、己の呪縛を解き放つ。

綾斗はこの巻でついに本当の主人公になります。

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