緋弾のアリア VII 火と風の円舞 (MF文庫J) の感想

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参照データ

タイトル緋弾のアリア VII 火と風の円舞 (MF文庫J)
発売日2012-09-01
製作者赤松 中学
販売元KADOKAWA / メディアファクトリー
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

今回の表紙はいつにも増してスカートの裾が際どくて最敬礼を禁じ得ないが……ぱ、パンツ穿いてるよね?などと、どーでもいいことも心配してしまう麗しきジャンヌである。

作品作りの基本である起承転結で見た場合、途中から舞い込んだであろう延長依頼を受けるために、通常は「承」の部分をずっと伸ばしていく手法が多い中で、ラノベでは珍しくも週刊誌連載漫画よろしくスケールUPした起承転結の第2ラウンドを行おうというのが本シリーズかと思うが、前巻から続く、いわゆる『レキ編』がその始まりだと思っていた。実際、始まりには変わりないが、本巻の最後に出てきた不穏な人物達、これまで頂点に君臨していたイ・ウー崩壊後の闇世界を再構築でもするのか?というお歴々達の登場が本格的な始まりの予感である。これを取り仕切る位置に何故ジャンヌがいるのかはさておき、この意味では新たな第2ラウンドのプロローグだったとも言えそうな『レキ編』の完結である。レキ、自分の心をこれから獲得するレキ、ちょっとヤバい。想いがストレート過ぎて萌えそう。逆にトンチンカンな言動でアリアを魅惑の絶頂に叩き込むキンジも罪な人。少しずつ“新参者”に立場を奪われているような白雪が少々不憫にも見えてくるが、本巻では時折ナイスなデレも見せているので頑張ってほしいところだし、相変わらずな理子も含めてチームが結成されたことが次の展開への橋渡しとなっているような気もする。これはこれで楽しみである。

しかし、いかにもラノベらしいむちゃ振りに辻褄を合せるのが見事な展開である。猛スピードで走行する新幹線の上に立つだけでもアレなのに、飛び上がったりしてのバトルなんてあり得ねーと思ったら負けである。ある意味、ラノベ本来の読者層には実にウケの良い展開を巧みに演出している訳だが、これにより事実としての蘊蓄と作者一流の誇張とが混然一体に見えてしまう危うさも出ている。もっとも、これはこれ、あれはあれと割り切れば実に楽しく読めるシリーズなので、ラヴ方面も含めて今後の動向に注目である。

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