アクセル・ワールド12 ―赤の紋章― (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトルアクセル・ワールド12 ―赤の紋章― (電撃文庫)
発売日2012-08-10
製作者川原礫
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048867955
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

ウルフラム・サーベラスへのリベンジ・マッチの終盤、サーベラスの左肩が喋り出すという、
絶妙な引っ張り具合で終わった第11巻。名前からして彼に『三つの顔』が存在することは
何となく分かっていたため、性格の異なる別の顔が現れるのは想定済みでしたが、
第12巻冒頭で、彼が何らかの形で『あの組織』と関わり、何かとんでもないことを
やらかそうとしていることを暗喩させ、読者をひきつけているところに作者の技量の高さを
窺い知ることができます。

ネタバレしない程度のあらすじとしては、ISSに汚染された仲間を救い出すべく立ち上がった
中小レギオン『プチ・パケ』のマスター、ショコラ・パペッターと邂逅した
シルバー・クロウとライム・ベル。図らずとも一戦を交えることとなった
マゼンタ・シザーが語る、加速世界上でいじめられ続け、ISSキットに手を出した
アボカド・アボイダの過去のくだりに、ISSキットの拡散イコール悪という側面だけではなく、
彼らなりの『正義』が存在していることを提示しています。

また、ついにと言うか、いよいよと言うか、黒雪姫の過去、
そして初代赤の王レッド・ライダーを殺めた本当の理由が明らかとなり、
それをハルユキにカミングアウトするシーンの描写により、
二人の互いに対する全面的な信頼を巧みに表現しています。

その一方で、これは巻末短編の『空色の翼』などで倉崎楓子(スカイ・レイカー)の脚と
同じことが言えますが、空腹に耐えきれなかったとはいえ、
ショコラ・パペッターから分泌されるチョコレートを舐めるハルユキの
フェティッシュかつインモラルな描写をさりげなく入れてくるのはさすがです。

今更こんなことを言うのもどうかと思いますが、本シリーズを読むに当たり、
Web上のものでよいので、ハルユキたちが戦っている場所の地図を開いてみたり、
できれば(徒歩か自転車で)実際に行ってみることをおすすめします。
いわゆる『聖地巡礼』的な意味のみならず、そこにある建物、ランドマーク、

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