アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトルアクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫)
発売日2013-02-09
製作者川原礫
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048913300
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

ウルフラム・サーベラスとの戦いから一転、アルゴン・アレイとアクア・カレントが
乱入するバトルロイヤルに突入したところで終わった第12巻。
ネタバレを防ぐために敢えて細かくは言及しませんが、戦いすんで日が暮れて、
ハルユキが目にしたウルフラム・サーベラスの行動に、彼自身にも迷いがあるようすが
示唆されています。

(赤だけに?)血の気の多いプロミネンスのメンバーが赤の王スカーレット・レイン(=ニコ)の
制止を振り切ってネガ・ネビュラスに殴り込みをかけ、それを赤の王自ら詫びを入れて
手打ちにするくだりは、任侠映画やVシネマを観ているかのような錯覚に陥ります。
また、過去にニコがネガ・ネビュラスに、五代目災禍の鎧チェリー・ルーク討伐への
協力と引き換えに相互不可侵条約(実質的には同盟に近いですが)を結んだもう一つの理由を
カミングアウトする描写を通じ、ニコがある種の劣等感と弱さを持ち、
同時にハルユキに対して同じレギオンメンバーとは違う種類の信頼感を寄せていることがよく分かります。

本巻で描かれている文化祭での顛末もさることながら、誰よりも早くアクア・カレントと
ブラッド・レパードの関係性に気付いたライム・ベル(=チユリ)、高校生でありながら
ビモータを乗り回しているブラッド・レパードが桜台の店のアルバイトではなく、
もっと上の立場であることを暗喩するニコといった新たな伏線が、読み手に続きを読みたいという
渇望感をこれでもかと与える作者のテクニックはさすがです。

また、ブレイン・バースト上における、男性を凌駕する圧倒的な強さとは裏腹に、
現実世界における自分の弱さをまざまざと知らされる女性キャラクターの葛藤を
描くことにより、表向きは気弱である綸や謡と、黒雪姫やニコといった
サディスティックな傾向のあるキャラは一見すると正反対なタイプに見えるが、
実は本質的には同じものを抱えていることが分かります。

また、ハルユキ自身については、ブレイン・バースト上での数多の経験により、

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