神のみぞ知るセカイ(12) (少年サンデーコミックス) の感想

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参照データ

タイトル神のみぞ知るセカイ(12) (少年サンデーコミックス)
発売日2013-10-25
製作者若木民喜
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

リアル女の子攻略編をたっぷり11巻までやりまして、いよいよストーリーは核心へと、古悪魔(ヴァイス)と女神の絡む複雑な中心へと移ります。しかし予想はしてましたが、ここに至るまでほんとにたっぷり時間をかけましたね〜(たぶん古いサンデー読者だと「うしおととら」とか思い出すんじゃないでしょうか。そして11巻までは絶対に必要な助走であると)。
それにしても製図で書いたような構成の隙のなさ。やっぱり若木先生はすごい。構成が巧みであり、かつ人間ドラマもがっつりある。かつてネットでほにゃららだった頃からのファンとしては、さすが!としか言いようがありません。

それはともかく。倉川灯の話、攻略編のラストというか橋渡し的なエピソードは、なかなかぐっとくるものがありました。
この物語は桂馬の成長が一つの柱となっているのですが、現実世界においてほとんど超人のような思考を持つ桂馬が、本物の別次元である倉川灯と対峙する。本作では異例のモノローグによる最終対決です。モノローグと言うと「独り言」の意味になってしまいますが、事実、これは桂馬の独り言、心の中での「自分自身との対話」のように見えます。桂馬以上に「リアルで不完全」を忌避する倉川灯は、かつての桂馬、いや理想を突き詰めて本物の神になった桂馬です。あまりの相似性に、かつての桂馬だったら心服して同化したかもしれません。けれど、理想を突き詰めた自分と対峙して、桂馬は「それは違う」と結論します。これまでの11巻で様々な女の子と対峙してきたことの結論です。今回は駆け魂は出ません。それは倉川灯が地獄関係者であったからですが、神のみという物語としては、これが「桂馬の自分自身との対話と結論」であったからだ、と思います。桂馬の気づきのエピソードに、女の子が救われる必要はありませんもの

というような感慨を持ちつつ、今巻以降物語はどんどんテンションあがって進みます。面白いですよ。読みましょう

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