OVA 神のみぞ知るセカイ 天理篇 [Blu-ray] の感想

2012年10月、12月発売のコミック「神のみぞ知るセカイ 19 OVA付限定版」「20 OVA付特別版」に付いていたDVD「天理篇　再会／邂逅」の統合Blu-ray版のようですので、発売前ですが、OVA付きの購入者として御推薦を。

OVA天理篇はコミックFLAG.57から65に当たる部分で女神篇の最初の部分です。夏休みが始まり、神にーさまはゲームし放題と浮かれますが、鮎川天理と母親が10年ぶりに挨拶に来て、ショッピングセンターで天理の中の何者かと衝撃的な接触。そこにサディスティックなノーラと抜けた亮が現れて、なんと桂馬の命が危ない。逃げながら少しずつ10年前に天理と一緒に出会った事件が思い出され、不明だったところもディアナによって説明される。ノーラのウザい追求をだましてかわすために桂馬は天理に口づけをして一件落着。と思ったら、天理が桂馬の家の隣に引っ越してきて、これで第3期「女神篇」が本格的に始動です。
目の色などで天理とディアナが描き分けられていますが、それ以上に名塚さんの声の切り替えでふにゃふにゃ天理と凛と女神らしいディアナが明確に表現されて見事なものです。一方、神にーさまはいつものように気持ち悪くて下野さんの面目躍如。
エルシィ、ノーラ、桂馬、キャラの違う面々が絡み合い、駆け魂の群れも出てくるダイナミックなストーリーはアニメになって迫力倍増。ディアナが天理に入るところなど、コミックに比べ説得力が10倍に。アニメってすごいですね。
エンディングでは「未来への扉」をバックに、天理、歩美、ちひろ、京、美生、結、月夜、かのん、栞、長瀬先生、楠、猫、七香、スミレ、灯、雪枝、よっきゅん、エルシィ、ハクア、ノーラ、檜、みなみ、梨枝子（現在と若い頃）、愛梨まで総出演で、最後には皆天使になって、嬉しい楽しい愛おしい。特に天理が翔んだので救われました。
何のかんのと言いながら、2次元だろうが3次元だろうが4次元（過去篇）だろうが悩める乙女を必ず救うのが神にーさまの真髄で、このOVAもまさにその通り。実に良いですね。