神のみぞ知るセカイ(1) (少年サンデーコミックス) の感想

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参照データ

タイトル神のみぞ知るセカイ(1) (少年サンデーコミックス)
発売日2013-02-01
製作者若木民喜
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

「攻略対象の女の子を恋に落とせば、心のスキマは埋まるから、恋に落としてください」という依頼に対して、桂馬の取る作戦は?
実は、この作戦を進めていく過程が面白い。

桂馬は〜顔はなかなかのイケメンで背もそれなりに高く、痩せ型で、学科の成績も良く(運動はダメ)、実はフェミニスト、ゲームヲタクである事だけが唯一の欠点〜つまり普通にしていればモテるタイプの男の子ですが、自分の容姿や成績をメインの武器にして攻略するわけではありません。
この作品の攻略対象の女の子は、大概は能力が高かったり社会的な地位が高かったりして、羨望の眼差しで見られています。
そして、大体が気が強くて、パワフルです。
そんな娘が、いったいどんな心のスキマ〜悩みや苦しみ〜を抱えているのか?
心のスキマの内容を〜ゲームの経験を利用しているが〜桂馬は推理していきます。
自分の本心を桂馬に読まれてしまった女の子は、精神的に桂馬に押さえ込まれてしまいますが、桂馬は脅したりせずに心のスキマができた原因を解決し癒してやります。
それが桂馬の基本戦術です。
前述したように元々モテるタイプの桂馬が、自分の心のスキマを埋めてくれて優しく微笑むから、攻略対象の女の子は恋に落ちるのです。
つまり心のスキマを埋める手段として恋におとすはずが、心のスキマを埋める事により恋に落としているのです。
桂馬のやっている事は、ある種の探偵のようでもありますが、心理カウンセリングの一種に違いありません。
桂馬は自分がカウンセリングの天才である事に気づかずに、ゲームをやっているつもりで女の子を攻略しているのも面白さの一つです。

また主人公の桂馬は、この物語が始まった時点で、どこか対人恐怖のようなところがあり、それが現実自体を拒絶している原因であるフシがあります。
そんな桂馬が物語が進むにつれて、変わっていくのも面白さの一つです。
各々のエピソードの面白さだけではなく、長期の構成の上手さも、この作品の面白さだと思います。

追伸:
どうでも良いことだが、発売されたばかりの電子書籍の奥付が「第2刷」となっているのは、違和感がある。

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