ロゴセラピーのエッセンス の感想

　ロゴセラピ―のエッセンスがぎゅっとつまっている素晴らしい本である。

　この本を読んでいたら「何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんて、そんなのはいやだ！」というやなせたかしさん（アンパンマンのマーチ）の歌詞を思い出した。私たちが誰かに生きる目的を問いたくなるとき、人から答えを教えて欲しいわけではなく、生きる意味を自分で見つけたい、と心のどこかで思っている。

　ロゴセラピーは、自分が生きる意味を、自分で導きだせるようにお手伝いするものである、ということが本書でわかりやすく説明してあり、とても参考になった。またこの本の後半は、医師や心理士がロゴセラピ―を実践されている様子も具体的に記載されているので、フランクルの文章がより理解しやすくなっている。

　自分がふと立ち止まったとき、大事な人の役に立ちたいと思ったときに、何度も読み返したくなる1冊である。