爆発ON PARADE の感想

ウルフルズのデビューアルバムにして、最高傑作。
ソウルテイストを入れつつ、シンプルかつビートが効いたグルーヴ感溢れるサウンドに、空元気に近い強がりと、痛々しいまでの男の女々しさを歌詞にしたため、真空パックした作品は、もっと評価されるべきでは。(廃盤になってるらしい)

既に、この1stの時点で、ライブの定番「いい女」もしっかり、収められていることだし。

ただ、このままの路線ではブレイクはしなかったことは明らかだ。

結果、伊藤銀次という名プロデューサーと出逢い、より関西らしさ、アホらしさを誇張。
またトータスというパフォーマーのキャラクターを最大限フィーチャーする戦略実施。
そして70年代のディスコテイスト風味溢れる「ガッツだぜ」で大ブレイク、全国区になることになるのだが…

その後、売れたことによって、自分達が大好きなソウルミュージックのエッセンスを取り入れた活動が出来たのだから、けして方法論は間違ってなかったと思うが、自分にとっては、このタイトルどおり、爆発するほどの初期衝動が詰め込まれた楽曲のほうに強く惹かれるし、長く聴ける名盤であると信じてやまない。

バンザイ以降しか聴いたことのないファンの方達にも是非聴いてもらいたい、原石のような名盤です。