異世界薬局(2) (MFC) の感想

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タイトル異世界薬局(2) (MFC)
発売日2017-09-23
製作者高野 聖
販売元KADOKAWA / メディアファクトリー
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

購入者の感想

この巻は結核の治療の功績により、主人公が理想とする薬学者者の在り方を実践することに焦点が当たっていきます。
前世では純粋な学者として活躍するも、今世は商売という不慣れなフィールドに立つことで悪戦苦闘する場面があり、ギャップが楽しめました。
周りの人の助言により”化粧品”という身近な物を取り扱うのですが、我々が普段利用するこれらは、医薬学の産物だった事を再認識するきっかけとなりました。また、美に対する偏った行為は自身を痛めつけるというテーマも出てきて、ファンタジーの中にも十分、我々の生活にリンクする内容となっています。

過労死した薬学者が、転生先のファンタジー世界で医療レベルの低さに愕然
前世の薬品知識と、授かったチート技能で、現代薬を再現して人々を救っていく、という話です

皇帝陛下の病気を治した事で主人公は宮廷薬師に出世、自分の薬局の創業を許されます
「物語序盤に偉い人に気に入られて大出世」は、転生なろう物の定番展開ですが、主人公の苦労はここから始まります

まず、現代薬は主人公にしか作れない
「念じた通りに物質を作れる」チート能力にしても、分子構造まで詳細に思い出さないと作れないので
「皇帝陛下のための特別な薬」として作ることはできても、広く普及させて皆を助けることが出来ないのです

次に、皇帝陛下のお墨付きを貰った事が仇になって、薬局にお客さまが来てくれない
敷居が高くなりすぎて、平民はおろか、貴族ですら二の足を踏む高級店になってしまったのです

そこで主人公が始めたアプローチが「化粧品の改良」
昔の化粧品は、成分に鉛や水銀が含まれており、知らないまま中毒症状を起こして早死にする人もいる危険なものでした
そこで主人公は、危険な成分がない安全な化粧品を開発、女性の健康を守るところから薬局経営を始めます

この、チート技能に頼りきらず「出来る事からコツコツと」という主人公のスタイルが小気味良いです
次巻では、王子の虫歯を契機に「ファンタジー世界でも出来る口腔ケア」をやる模様で、今から続きが楽しみです

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