灰と幻想のグリムガル Vol.3(初回生産限定版) [Blu-ray] の感想

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予約購入しました。残念ですが１－２巻に比べてクオリティが落ち、満足度が下がりました。

マナトを失ったハルヒロ達は、キッカワの紹介で新たな神官メリィをパーティに迎え入れるものの、実戦力がた落ちで狩りも
失敗、気持ちもバラバラになってしまいます。そんな中ハルヒロはやむを得ず務めたリーダー役で苦闘する中、皆をまとめる
ポイントを徐々に掴んでいきます。後ろ向きであったハルヒロがリーダーとして不満や悩みをかかえながらも成長を始める、
いわばシリーズのターニングポイントです。

日常のエピソードを絡めながらハルヒロが気づきを得ていくストーリーは相変わらず丁寧で良いです。ただ残念なことに人物
の作画レベルが、素晴らしかった１－２巻に比べ落ちています。じっくりと細部まで描きこまれたストーリーと綺麗な画の
二本建ての柱の一方が崩れてしまいました。ちなみにこの後のＴＶ放映作画はそこそこ回復していたと思います。

また個人的な好みですがリアルさを感じさせる描写で好きになった作品ゆえ、灰になった筈のマナトが出てきて普通にハルヒロ
と会話するシーンには興ざめしました。済みません、演出の意図は判るのですが。

特典はブックレット、小説、映像です。ブックレットの人物紹介は今回ユメとシホルでした。特典小説はそのユメとシホルが
ギルドでスキル修行する話です。面白さはあるものの個性的キャラに頼らずにもうちょっと掘り下げて欲しかったですね。
前巻のマナト視点小説では新情報がありストーリーへの理解が深まりましたから、比べてしまうと少しですが物足りないです。
その他の映像特典はノンテロップのＯＰ、ＥＤ。義勇兵宿舎編では灰になってしまったマナトくんに代わってメリィさんが入り
ます。

パーティ再出発を描く重要な回とはいえ内面がメインのストーリーですから地味なつくりです。ゆえに作画のレベルダウンは
痛いですね。前巻の出来が良かっただけに点数はその差を考慮して付けました。気持ちに反して辛口評価になってしまいまし
たが、これから後半にかけて盛り上がっていく展開なので引き続き応援します。