小説侵略! ケロロ軍曹 たぶん伝説へ (角川つばさ文庫) の感想

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参照データ

タイトル小説侵略! ケロロ軍曹 たぶん伝説へ (角川つばさ文庫)
発売日2011-08-15
製作者伊豆 平成
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784046311764
カテゴリ »  » ジャンル別 » 絵本・児童書

購入者の感想

『ケロロ軍曹』のノベライズ、第3弾です。筆者は第2弾と同じく伊豆平成氏、第2弾がミステリー仕立てだったのに対して、今回はファンタジー風味です。また根本的な世界設定がパロディなのも前作同様。伊豆氏も後書きで述べておられますが、こういった"お遊び"が好きな方なのでしょう。原作もこういった要素が強い作品なだけに、雰囲気は良く出ていると思います。

ただ、第1・2弾ともにギャグ要素が非常に強い、というよりそれのみといった作品だったのに対して、今回は少々趣が異なっています。勿論メインはギャグなのですが、メインキャラであるケロロと冬樹の人間関係(あっケロロは人間じゃないね)を結構シリアスに扱った部分(主に物語の終盤)が含まれており、少しだけ考えさせられる内容でした。勿論ホンの少しだけですけどね(笑)。

原作を全て読破しているファンなら判ると思いますが、『ケロロ軍曹』という作品は、単にお子様向けドタバタギャグやパロディのみではなく、こういったキャラの人間関係や心象風景を扱ったエピソードも結構あり、そんな点が幅広い年齢層のファンに受け入れられている要因でもある訳ですが、今回の小説版はこのあたりをちゃんと理解して綴られていますので、ファンにとっては前2作以上に楽しめる内容でした。"ネタ元”が前作以上にお子様に馴染みが深いモノになっているし、「UMA豆知識」のような、年少ファン向けの要素も強化されている点など、より一層"お子様向け"になった部分も多いものの、先に述べた"シリアス"な要素との対比が如何にも"ケロロ"的で、全ケロロファン対応型の小説と言えるかと思います。コミックの小説化としては正しい形でしょう。

但し、ピントがケロロと冬樹にかなり絞られていますので、その他のキャラファンにとっては少し消化不良かもしれませんね。ただ、出番こそ少なかったものの、今回の"モア"の扱いは個人的には満足出来るものでした。

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