Fado Curvo の感想
参照データ
タイトル | Fado Curvo |
発売日 | 2003-04-01 |
アーティスト | Mariza |
販売元 | EMI |
JANコード | 0724358423723 |
Disc 1 : | O Silêncio Da Guitarra Cavaleiro Monge Feira De Castro Vielas De Alfama Retrato Fado Curvo Menino Do Bairro Negro Caravelas Entre O Rio E A Razão O Deserto Primavera Anéis Do Meu Cabelo |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » ワールド |
購入者の感想
マリーザ、2003年のセカンドアルバムで日本デビューアルバム。近年、再び日の目を見ることになったファド。アマリア・ロドリゲスというカリスマの存在を踏まえた上で様々なファディスタが新たなファドを模索する動きが活発化している。
マリーザやミージアはその中でも伝統的なファドにこだわるアーティストとして知られている。確かにクリスティーナ・ブランコやドゥルス・ポンテス、カティア・ゲレイロといったアーティストと比べれば古典的に映るかもしらない。クラシックやジャズとのクロスオーヴァー的なアプローチに積極的な上述のアーティスト達に比べて、マリーザやミージアはファドの純血を守ろうという意識が感じられる。
アマリア・ロドリゲスによって熟し完成されたファドは、完成されたが故にそれに続くアーティストが現れないという不遇に遭った。それではマリーザやミージアはこのアマリア・ロドリゲスというディーヴァに挑もうとしているのだろうか?否である。確かにファドのクロスオーヴァー化に積極的な方ではないが、マリーザはマリーザ、ミージアはミージアの個性を前面に押し出したファドを歌っているのだ。アマリア・ロドリゲスの追従は模倣に過ぎない。近年のファドの発展はアマリア・ロドリゲスの影に怯えない豊かな個性の出現によるのだ。
本作は典型的なファドスタイルであるヴォーカル、ヴィオラ(いわゆるギター)、ギターラ(マンドリンに似た形の12弦の楽器)の三者のみによる編成は実はあまりない。上記の楽器にピアノやベース、パーカッション、時にはトランペットやチェロも入ってくる。メリスマティックな歌唱はファドの特徴であるが、アマリア・ロドリゲスの歌唱とは全く違うものになっている。アマリア・ロドリゲスとは違った形での正統派ファドを模索しているのだ。これこそが新しいファドの幕開けといって良いのではないだろうか。
マリーザやミージアはその中でも伝統的なファドにこだわるアーティストとして知られている。確かにクリスティーナ・ブランコやドゥルス・ポンテス、カティア・ゲレイロといったアーティストと比べれば古典的に映るかもしらない。クラシックやジャズとのクロスオーヴァー的なアプローチに積極的な上述のアーティスト達に比べて、マリーザやミージアはファドの純血を守ろうという意識が感じられる。
アマリア・ロドリゲスによって熟し完成されたファドは、完成されたが故にそれに続くアーティストが現れないという不遇に遭った。それではマリーザやミージアはこのアマリア・ロドリゲスというディーヴァに挑もうとしているのだろうか?否である。確かにファドのクロスオーヴァー化に積極的な方ではないが、マリーザはマリーザ、ミージアはミージアの個性を前面に押し出したファドを歌っているのだ。アマリア・ロドリゲスの追従は模倣に過ぎない。近年のファドの発展はアマリア・ロドリゲスの影に怯えない豊かな個性の出現によるのだ。
本作は典型的なファドスタイルであるヴォーカル、ヴィオラ(いわゆるギター)、ギターラ(マンドリンに似た形の12弦の楽器)の三者のみによる編成は実はあまりない。上記の楽器にピアノやベース、パーカッション、時にはトランペットやチェロも入ってくる。メリスマティックな歌唱はファドの特徴であるが、アマリア・ロドリゲスの歌唱とは全く違うものになっている。アマリア・ロドリゲスとは違った形での正統派ファドを模索しているのだ。これこそが新しいファドの幕開けといって良いのではないだろうか。