メタル・ハート の感想

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ドイツを代表するヘヴィ・メタルバンドACCEPTの6thアルバム。（1985年発表）
レコーディングメンバーはウド・ダークシュナイダー<vo>、ウルフ・ホフマン<g>、ヨルグ・フィッシャー<g>、ピーター・バルテス<b>、
ステファン・カウフマン<dr>の5人。（ハーマンが脱退し、ヨルグが出戻った）

硬派なイメージを前面に出した前作と比べ、曲によってはオシャレ感みたいなものが出て来た（決して軟弱になったという訳ではない）部分もあるが、これだけ良い曲を揃えてアルバムに収録することはそんじょそこらのバンドには真似できまい。

アルバムタイトルにもなったヘヴィなオープニング曲はイントロにチャイコフスキーの「スラブ行進曲」、そして曲間のギターソロでは有名なベートーベンの「エリーゼのために」を巧みなアレンジで組み込むことで強力なインパクトを放ち、続く"Midnight Mover"、"Up To The Limit"は一転、アップテンポでキャッチーなメロディラインが心地よいハードロックチューンに仕上げてきており序盤で掴みは充分。
以後もテンションが落ちることなくアルバム全編に渡りウドのシャウト、ウルフの流麗なギターソロ、そしてACCEPTサウンドの代名詞である男性コーラスが堪能出来ることもあり、前作「BALLS TO THE WALL」と双璧を成すバンドを代表する名盤である。