LION/ライオン ~25年目のただいま~ [Blu-ray] の感想
参照データ
タイトル | LION/ライオン ~25年目のただいま~ [Blu-ray] |
発売日 | 2017-10-03 |
監督 | ガース・デイヴィス |
出演 | デヴ・パテル |
販売元 | ギャガ |
JANコード | 4589921405379 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ |
購入者の感想
5歳の子供の記憶力とはどの程度のものだろうか。個人差はあるにせよ、5歳で言語も違う遠い国へ行き生活していれば、覚えているつもりでも成長と共に子供の頃の記憶は段々と薄れていくだろう。記憶の奥深くに仕舞いこまれるのだろうか。
サルーが迷子になったカルカッタの駅の目が眩むような人の渦。既に言葉も通じない。ここで辛くも難を逃れ孤児院からオーストラリアへ養子に行った事が既に奇跡的に幸運だったのではないか。その後25年も経ってインドの家族を探し出す、これが創作であれば余りのクサさに一蹴されそうな程だが、正に『事実は小説よりも奇なり』である。
サルー役は実力人気共に兼ね備えたデヴ・パテルだが、子供のサルーがその幼く甘い口調と共にこれまたとても可愛らしく演技派でもある。
養父母は遠くインドから恵まれない子どもを幸せにしたいと養子を取るような人達なので人柄の素晴らしさは勿論なのだが、サルーの後にやってきた少し難しい弟への接し方を見ても、実に愛情に溢れた人達だ。特に養母役の二コール・キッドマンが、母としての心情を細やかに演じていて良かった。
インドで子供のサルーを上から追っていたり、タスマニアの山頂から壮大な自然を見下ろしていたり、映像もとても美しく効果的である。
インドの揚げ菓子がきっかけで記憶が波のように押し寄せ蘇ってきた事や、再会の時には言葉もすっかり忘れていた事などは、中々印象深いエピソードである。
たとえ何年経とうと、インドに住む実母は行方不明になった息子がいつか帰ってくると信じて、住居こそ変わったもののずっと近くに住み続けていた。
再会の場面は勿論のこと、エンドロールで流される実際の映像を見て、素直に感動せずにはいられない。映画を見終わった後、改めて良いタイトルだとしみじみ思った。
サルーが迷子になったカルカッタの駅の目が眩むような人の渦。既に言葉も通じない。ここで辛くも難を逃れ孤児院からオーストラリアへ養子に行った事が既に奇跡的に幸運だったのではないか。その後25年も経ってインドの家族を探し出す、これが創作であれば余りのクサさに一蹴されそうな程だが、正に『事実は小説よりも奇なり』である。
サルー役は実力人気共に兼ね備えたデヴ・パテルだが、子供のサルーがその幼く甘い口調と共にこれまたとても可愛らしく演技派でもある。
養父母は遠くインドから恵まれない子どもを幸せにしたいと養子を取るような人達なので人柄の素晴らしさは勿論なのだが、サルーの後にやってきた少し難しい弟への接し方を見ても、実に愛情に溢れた人達だ。特に養母役の二コール・キッドマンが、母としての心情を細やかに演じていて良かった。
インドで子供のサルーを上から追っていたり、タスマニアの山頂から壮大な自然を見下ろしていたり、映像もとても美しく効果的である。
インドの揚げ菓子がきっかけで記憶が波のように押し寄せ蘇ってきた事や、再会の時には言葉もすっかり忘れていた事などは、中々印象深いエピソードである。
たとえ何年経とうと、インドに住む実母は行方不明になった息子がいつか帰ってくると信じて、住居こそ変わったもののずっと近くに住み続けていた。
再会の場面は勿論のこと、エンドロールで流される実際の映像を見て、素直に感動せずにはいられない。映画を見終わった後、改めて良いタイトルだとしみじみ思った。