砂のクロニクル 上 の感想

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参照データ

タイトル砂のクロニクル 上
発売日2014-05-23
製作者船戸与一
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 101-125回

購入者の感想

手段は武装蜂起のみ。
そのための選択肢は武器商人との取引のみ。
「蝦夷地別件」と「砂のクロニクル」を立て続けに読む。
アイヌとクルド。
どちらの作品も分離独立を悲願とする少数民族の獅子吼が描かれる。

この物語には読者に具体的に提示されない物語がたくさんあって、
そのひとつは、革命家である日本人ハジの青春だ。
味わうためには70ー80年代のテーブルが必要だ。
イラン革命の前夜、
ハジはパレスチナから
イランの武装ゲリラ組織「フェダイン・ハルク」に派遣されきた、
という設定だから、
ハジは日本赤軍の流れを汲む残党のひとり、
と想像したい。
日本での革命挫折を収支決算しないまま、
中東で新たな革命の夢を見続ける男なのだろうか。

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