風と共に去りぬ [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル風と共に去りぬ [Blu-ray]
発売日2010-07-14
監督ビクター・フレミング
出演ビビアン・リー
販売元ワーナー・ホーム・ビデオ
JANコード4988135813190
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

 ラブストーリーというと、ジェイムズ・キャメロンの「タイタニック」のように死別であっても、二人の愛は不滅とか、あるいはまた、「カサブランカ」のごとく、訳ありの切ない別れであっても、無残な結末にはならない。「風と共に去りぬ」は、互いの誤解が最後まで解けずに救いのない悲劇的破局で終わる。悲劇的ロマンスの代表のような、ロミオとジュリエットだって、レッドとスカーレットより幸せだろう。皮肉な運命に見舞われても、愛し合ったままで亡くなったのだから。「風と共にさりぬ」ほど、ここまで、悲劇的な愛憎劇は、珍しいだろう。シラノ・ド・ベルジュラックのような、一方的な片思いによる悲劇なら、日本の「男はつらいよ」
も、そのひとつで、ごろごろあるけどね。(注;正確に言うと、「男はつらいよ」は片思いばかりではない、本気で寅に惚れたマドンナが少なくとも3人いる。驚いたことに、惚れられた寅は、なすすべもなく、この幸せを逃している。馬鹿だね~~)
 南北戦争という歴史的な出来事に目を向けてみると、KKK(Ku Klux Klan)の扱い方が興味深い。世界の映画史に必ず登場してくるD.W.グリフィスの「国民の創生」(1915)が、やはり、南北戦争を扱っているが、その第二部で、奴隷解放令で自由になった黒人に支配されて、白人が迫害されている南部アメリカのために、彗星のごとく白装束に白頭巾の正義の味方KKKが出現し、白人社会の危機を救う。1939年に制作された「風と共に去りぬ」でも、KKKに対する評価は変わっていないようで、意外な感じを受けたが、これは、意外と思う方が無知無知すぎなのだろうな。当時はもちろのこと、それどころか、第二次大戦後も、黒人差別は続いていたのだから。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は、1963年になっても、”I have a dream"と訴えねばならないほどだったのだから。

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