三畳紀の生物 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ)) の感想
参照データ
タイトル | 三畳紀の生物 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ)) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 土屋 健 |
販売元 | 技術評論社 |
JANコード | 9784774174051 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 恐竜 |
購入者の感想
土屋健氏の古生物学シリーズ第5弾で,いよいよ中生代にはいる.本書では最近の研究成果が多く紹介されていて興味深い.しかし,「三畳紀の生物」というタイトルなのに,内容が魚類を除く脊椎動物にほぼ限定されているのは,少し残念だ.
三畳紀はペルム紀末の巨大絶滅と三畳紀末の大絶滅に挟まれた5000万年である.地球環境はあまりよくなく,生物にとっては暗黒時代だが,魚竜や翼竜が登場し,次のジュラ紀,白亜紀に大繁栄する恐竜や,新生代に大繁栄する哺乳類の先祖も現れた.主役はクルロタルシ類というあまりなじみのない四脚動物だそうである.ワニの先祖だそうだが,這いつくばっていないで脚は直立している.化石が見つかっている最古のカメは,甲羅が背中にではなく腹側にあったようだ.海面を泳いでいたのかもしれない.
[追記] p.75に,翼竜に関するいい本があまりないように書いてあったが,次の本は翼竜に関するすばらしい本である.
ペーター・ヴェルンホファー著(渡辺政隆訳)「翼竜」(動物大百科別巻2,平凡社,1993)
三畳紀はペルム紀末の巨大絶滅と三畳紀末の大絶滅に挟まれた5000万年である.地球環境はあまりよくなく,生物にとっては暗黒時代だが,魚竜や翼竜が登場し,次のジュラ紀,白亜紀に大繁栄する恐竜や,新生代に大繁栄する哺乳類の先祖も現れた.主役はクルロタルシ類というあまりなじみのない四脚動物だそうである.ワニの先祖だそうだが,這いつくばっていないで脚は直立している.化石が見つかっている最古のカメは,甲羅が背中にではなく腹側にあったようだ.海面を泳いでいたのかもしれない.
[追記] p.75に,翼竜に関するいい本があまりないように書いてあったが,次の本は翼竜に関するすばらしい本である.
ペーター・ヴェルンホファー著(渡辺政隆訳)「翼竜」(動物大百科別巻2,平凡社,1993)