海のかたち ぼくの見たプランクトン (月刊たくさんのふしぎ2017年10月号) の感想
参照データ
タイトル | 海のかたち ぼくの見たプランクトン (月刊たくさんのふしぎ2017年10月号) |
発売日 | 2017-09-04 |
製作者 | 吉野 雄輔 |
販売元 | 福音館書店 |
JANコード | 4910159231070 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 絵本・児童書 » ノンフィクション・伝記 |
購入者の感想
40年以上スチール写真を撮りつづけてきた写真家による一冊。その作者が山口県の青海島周辺で出会ったプランクトンの数々が、大きな写真と平易な説明によって紹介されている。
この本のなかの説明によると、プランクトンは浮遊生物とも言われ、ギリシア語で「放浪者」を意味することばが語源になっているという。それは水中をただよって暮らす生きものたちをまとめた呼び方だ。プランクトンには目に見えないほど小さな生きものが多いが、なかには長さ数十mにおよぶ生きものもいる。この本で紹介されているのは、数mmから数cmという小さめの生きものが多い。そのため、ピントが甘い写真も見られるが、作者の苦労のかいもあってか、比較的鮮明で臨場感のある写真ばかりがあつめられている。透明感のある生きものばかりで、ふしぎな形や絶妙な色合いをしているものが多くて美しい。
この本に写真でのせられているのは、タルマワシ、サルパ、ウリクラゲ、ゾウクラゲ、ウミノミ、カニやエビやシャコやヒトデや巻き貝やホシムシの幼生、数種類の稚魚、カメガイ、ウミタル、ゴカイなど。ちなみに、単細胞プランクトンは放散虫の一種コロダリアだけがのせられている。
この本のすぐれたところは、ただの写真集では終わらないところだろう。文章量はそれほど多くないが、ふしぎな姿の生きものたちのバラエティー豊かな生きざまをわかりやすく伝えている。本の最後に、この本で取りあげられたいくつかの生きものを海中で実際に見たときの大きさがのせられている。それもすてきなアイデアだ。
この本のなかの説明によると、プランクトンは浮遊生物とも言われ、ギリシア語で「放浪者」を意味することばが語源になっているという。それは水中をただよって暮らす生きものたちをまとめた呼び方だ。プランクトンには目に見えないほど小さな生きものが多いが、なかには長さ数十mにおよぶ生きものもいる。この本で紹介されているのは、数mmから数cmという小さめの生きものが多い。そのため、ピントが甘い写真も見られるが、作者の苦労のかいもあってか、比較的鮮明で臨場感のある写真ばかりがあつめられている。透明感のある生きものばかりで、ふしぎな形や絶妙な色合いをしているものが多くて美しい。
この本に写真でのせられているのは、タルマワシ、サルパ、ウリクラゲ、ゾウクラゲ、ウミノミ、カニやエビやシャコやヒトデや巻き貝やホシムシの幼生、数種類の稚魚、カメガイ、ウミタル、ゴカイなど。ちなみに、単細胞プランクトンは放散虫の一種コロダリアだけがのせられている。
この本のすぐれたところは、ただの写真集では終わらないところだろう。文章量はそれほど多くないが、ふしぎな姿の生きものたちのバラエティー豊かな生きざまをわかりやすく伝えている。本の最後に、この本で取りあげられたいくつかの生きものを海中で実際に見たときの大きさがのせられている。それもすてきなアイデアだ。