フェイス・オブ・ラブ [DVD] の感想

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タイトルフェイス・オブ・ラブ [DVD]
発売日2015-07-02
監督アリー・ポジンド
出演アネット・ベニング
販売元ポニーキャニオン
JANコード4988013286382
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

 公開時、60歳を越えていたエド・ハリスと故ロビン・ウィリアムズ、50代後半だったアネット・ベニングによる複雑な人間関係を描いた良い映画だと思います。

 メキシコで溺死した夫をどうしても忘れられない妻が、夫そっくりの謎の男に出くわし、目が釘付け。
 夫の友人である独身の隣人、失恋して実家に戻りたいと言い出す娘、謎の男の元妻も絡み、まるでサスペンス。

 自分が世界の中心にいるかのような、一部のアメリカ女性のステレオタイプを、アネットが好演。
 彼女に振り回されるエドが、禿げてはいるが、笑顔が少年のようで、また、いいんだ。
 前頭から綺麗に禿げ上がっている男性を好む美人って、どうも少なくはないらしい。

 でも、ラストはどうなんだろう。
 プール場面のスローで輝いて見えるアネットに比べ、エドが可哀想過ぎないか?
 アネットは、死んだ夫に彼を重ね合わせていただけで、本当は好きじゃなかったんだろうか?
 仮に好きだったとしたら、大きな恋愛を、二度も体験できて、良かったねえと嫌味の一つも言いたくもなるが、皺々になってもキュートなアネット、やっぱ、魅力的であり、繊細な男って、こういう自らの理解の範疇を超えた女性が忘れられなくなるんだろうなあ。 
 『太陽の坐る場所』で、三浦貴大が演じた島津謙太みたいに。

 都合が良い脚本の展開が、気になるところも散見されるけれども、あまりにも類型的なアメリカン・ラヴ・ストーリーが多過ぎる今、ちょっと驚きでした。

 アネットの娘役が、母の恋人と遭遇したシーンが、印象的。
 高齢化が進む現在、恋愛も多様化せざるを得ないので、離婚や死に別れをした親を持つお子さんは、独りで暮らすお父さんやお母さんが、老いてどのように生きれば、幸福になる可能性が少しでも高くなるかを、ちょっと留意してみては?

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