JAMBOREE 3 “小さな生き物” [Blu-ray] の感想

カッコつけてないのにカッコいい。
曲全部好きです。
でもMCも入れてほしかったです。

聴かせるところはたっぷり聴かせ、最後にはちゃんと盛り上がる場も用意して目いっぱい盛り上げる。
相変わらずの素晴らしいライブバンドぶりです。

今回は4人のメンバーがほぼ均等に映っており、
それぞれのソロなどの見せ場はちゃんと拾ってくれていて、
個々の楽器演奏に関心を持ってる人にもある程度満足できる撮り方になっていると思います。

このツアーの途中で、草野氏が咽頭炎を発症し声が出なくなるというアクシデントがあり、
私の観た会場では普段よりかなり調子がよくなさそうでした。
この作品ではどうかな？と少し心配してましたが、
しっとり系の聴かせる曲や高音部もしっかりキレイに声が出ていてよかったです。
演奏については、少しだけばらけ気味だったり普段より結構テンポが速かったりという部分もありますが、
これもライブならではの醍醐味でしょう。

全体的には満足なのですが、
ただひとつ、音の臨場感だけが足りない。
とげまるツアーのＤＶＤでもそうだったのですが、
会場の雑音やオーディエンスの声などが大幅にカットされ、
楽器の音やボーカルもきれいに調整されてなんだかスマートになりすぎている感が否めません。
ベースの低音やハイハットなどの細かい音もクリアによく聴こえるのですが、
ライブならではの音が一塊になってガーッとやってくる感じが全くなく、ちょっとよそよそしい。
ＭＣがほぼ全カットされてるのも相まって、
なんとなくおいて行かれたような気分になります。

ということで星ひとつ少なくしましたが、
ホールツアーの1公演をほぼまるまる収録してること、
普段大宮の会場でしかやらない「大宮サンセット」が入っていることを考えるとやはり貴重な記録です。
ちなみに、ライブのど定番で今まで何度も収録されている「８８２３」、
今回のはとりわけカッコイイ仕上がりになってます。
いつ聴いても、何度体験しても、あのイントロが流れると心が躍ってしまうなー。

さざなみDVD辺りから妙な編集をするようになり、恐る恐る今回の映像を見ましたが、微妙なゆれを多用したカメラワークで酔ってしまいました。好きなツアーだったので残念です。