Microsoft Windows XP Professional の感想

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参照データ

タイトルMicrosoft Windows XP Professional
発売日2001-11-16
販売元マイクロソフト
機種Windows
JANコード4988648120075
カテゴリPCソフト » ジャンル別 » プログラミング » 統合プログラミングソフト

Microsoft Windows XP Professional とは

 「Windows XP」は、NT/2000のコードベースの基礎上につくられている、マイクロソフトの製品を統一化するOSである。これにより、今となっては時代遅れの感がある9x系やMeのWindowsユーザーにとっては良いアップグレードであるといえるが、すでに『Windows 2000 Professional』を使っているユーザーにとっては微妙なところである。似たような名前にもかかわらず、「Windows XP」と「Windows 2000」できちんと動作する「Office XP」の間には、何も特別な相互作用があるわけではない。

   角が丸まったウィンドウ、より大きく細かいアイコン、最初のインストールでタスクバーとごみ箱しか表示しないすっきりとしたデスクトップなど、確かにXPは今までのWindowsとは違って見える。さらにXPはいままでのWindowsよりもよりカスタマイズが可能であり、また瞬時にWindowsのすべての外観を変えることができるビジュアル・テーマを含んでいる。これは飾り付けであるが、裏には大きな改善点がいくつかある。

   その中で最も興味深いのがリモート・デスクトップである。これはXPの標準機能の1つで、ユーザーがその接続方法にかかわらず(たとえば、自宅からオフィスへダイアルするなど)、コンピュータにアクセスできるよう、Microsoft Terminal Serverのテクノロジーを利用しているものだ。これは単なるファイルアクセスではなく、まるで職場のデスクに座っているかのようにアプリケーションを自宅からリモートで実行することができるのである。これは成熟したテクノロジーであり、安定した、周到に設計されたものである。たとえば、リモートのワープロからローカルのプリンターで印刷することが可能だ。リモート・アシスタンスはテーマの1つのバリエーションで、リモートのヘルパーがデスクトップ画面を見たり、また随意にキーボードとマウスをコントロールできる。この機能はまた、セキュリティ問題を軽減するために使用不可能にすることもできる。

   ラップトップのユーザーは、CPUスピードとディスプレイの輝度を落とすことによりバッテリーの持続時間を長くするオプションを選べるなど、強化された電源管理機能から恩恵を受けることができる。またIrDAサポートでは、「Windows 2000」とは違い、容易に赤外線で移動電話のモデムを使えるように修正されている。新しいスクリーンフォントのClearTypeは、ラップトップやその他のフラットスクリーン上での読みやすさを改善し、さらに普及している802.11標準を使ったワイヤレス・ネットワーキングのビルトイン・サポートがある。

   XPの素晴らしい機能の1つに、ネットワークファイルをオフラインコピーとシンクロする機能がある。以前は安全に保存できなかったがこれらのファイルも、これからは暗号化することができる。

   Web閲覧に関しては、XPにはInternet Explorer6.0が付いてくる。IE6.0における改善点は、主にWeb開発者に関係するものだが、いずれにせよマイクロソフトはIEをすべてのWindowsユーザーに無料で提供している。デフォルトでJavaはインストールされていないが、Java仮想マシン(JVM)をダウンロードするのは難しいことではない。Windowsメッセンジャーは、もともとはチャットクライアントであるが、ビデオコンファレンスとアプリケーションシェアリングを可能にするコラボレーションツールへと進化した。

   インターネットユーザーにとって最も重要な新しい機能はビルトイン・ファイアウォールである。ファイアウォールは、他のユーザーがオンラインのコンピュータに接続してプライベートなファイルを読んだりする、セキュリティ上の危険からユーザーを守る。XPのファイアウォールはシンプルではあるが、ほとんどのタイプの無許可接続を防ぐことができる。

 「Windows XP」は強力なマルチメディア機能も備えている。新しいメディアプレーヤーはCDからハードディスクへのコピー、オリジナルプレイリストの作成、CDライターがある場合にはオリジナルのミュージックCDの作成を可能にする。圧縮の結果としてクオリティが損なわれるが、プロセスは簡単で便利である。メディアプレーヤー8.0はハードウェアまたはソフトウェアDVDデコーダーがすでにインストールされている場合に限り、DVDビデオ再生できる。また、MP3オーディオファイルとMPEGビデオもプレイ可能だが、残念ながらRealMediaフォーマットは不可能。けっきょくのところ、他のフリーウェアでできないことはメディアプレーヤーでもできないということなのだが、使い勝手が良くうまくまとまっている。

   XPユーザーインタフェースは、Windowsの旧バージョンからかけ離れたものではないが、小さな変更点が数多くあり、それらが積み重なって大幅な改善へとつながっている。新しいスタートメニューは自動的に最も頻繁に使われるプログラムを一番トップにリストし、アイコンを右クリックしてポップアップメニューからピンまたはアンピンをセレクトすることによりショートカットの追加、削除ができる。Windowsオンラインヘルプは「ヘルプとサポートセンター」に統合されている。これは検索可能なヘルプ、チュートリアル、ウォークスルーとともに内部向けWebサイトのような働きをする。

 『Windows XP Professional』は『Windows XP Home Edition』のすべての機能を含み、さらにデュアルプロセッサのサポート、暗号化可能なファイルシステム、オフラインフォルダ、上記のリモートデスクトップとWindowsサーバードメインに接続したときに利用できる、特別な管理機能を追加している。XPは多くのハードウェアリソースを要求するので、推奨最小要件以下のハードウェアにインストールするのは避けるべきだろう。フルインストール、また将来の再インストールやメジャーなシステム変更の際にマイクロソフトからコードを入手することを必要とする少々厄介な不正コピー防止対策があり、起動には注意が必要だ。

   全体としては、「Windows XP」はWindows 9x系またはMeから移る人には大きな前進となり、「Windows 2000」からのアップグレードとしては必要に迫られるというよりも魅力的であるということであろう。(Tim Anderson, Amazon.co.uk)

購入者の感想

従来までのプロフェッショナル向け Windows である Windows NT、Windows 2000 と比較して、使いやすさを重点にユーザエクスペリアンスの強化をはかってリリースされた最新のプロフェッショナルを対象とした Microsoft の Windows。ぜひ、その使いやすさを体験してみてほしい。

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