影王の都 (創元推理文庫) の感想
参照データ
タイトル | 影王の都 (創元推理文庫) |
発売日 | 2016-03-12 |
製作者 | 羽角 曜 |
販売元 | 東京創元社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
第1回創元ファンタジイ新人賞選考委員特別賞受賞作品。
きらきらした色彩に飲み込まれそうになる小説だった。徹頭徹尾宝石の名前で美しい人や場所が描写されていて、最初は楽しんで読んでいたのだが段々食傷気味に。この世界には美しいものと美しい場所しかないのか。
影の都だけ宝石で描写するなら、他のものとのコントラストで鮮烈な印象を与えられただろうに、もう何もかもぎらぎらしすぎて……。
基本的な語り口は軽快で読みやすいものだったのだけれど。
ストーリーも今一つ心に残らなかった。おとぎ話のようなお話。いい意味でも悪い意味でも。いろいろ練られているし伏線も豊富なのだけれど、心に波をもたらすような何かはなかった。最初はなかなか読み進められなかったし。
そして最後はかなり駆け足だったと思う。一気に地の文の量が減って、あってもかなり雑な描写になって、種明かしシーンが十数ページ続く。ミステリで探偵がトリックを暴くシーンじゃないんだからさ。
いろいろ展開が唐突すぎるし。なぜ根幹部分の謎に限って伏線を張らなかったんだ。別にファンタジーでそれをやるのは構わないと思うけれど、やり方が乱暴だよ。
きらきらした色彩に飲み込まれそうになる小説だった。徹頭徹尾宝石の名前で美しい人や場所が描写されていて、最初は楽しんで読んでいたのだが段々食傷気味に。この世界には美しいものと美しい場所しかないのか。
影の都だけ宝石で描写するなら、他のものとのコントラストで鮮烈な印象を与えられただろうに、もう何もかもぎらぎらしすぎて……。
基本的な語り口は軽快で読みやすいものだったのだけれど。
ストーリーも今一つ心に残らなかった。おとぎ話のようなお話。いい意味でも悪い意味でも。いろいろ練られているし伏線も豊富なのだけれど、心に波をもたらすような何かはなかった。最初はなかなか読み進められなかったし。
そして最後はかなり駆け足だったと思う。一気に地の文の量が減って、あってもかなり雑な描写になって、種明かしシーンが十数ページ続く。ミステリで探偵がトリックを暴くシーンじゃないんだからさ。
いろいろ展開が唐突すぎるし。なぜ根幹部分の謎に限って伏線を張らなかったんだ。別にファンタジーでそれをやるのは構わないと思うけれど、やり方が乱暴だよ。