溺レる (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 溺レる (文春文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川上 弘美 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167631024 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者 |
購入者の感想
『センセイの鞄』を読んだものの、どうにも薄すぎるストーリーと淡々とした文体に馴染めませんでした。僕は川上弘美とは相性が良くないのかな、と思いかけたのですが、せめて判断はもう1冊読んでからにしようことでこれを選びました。その判断の基準に、文庫版のカスタマーレビューにあった「川上弘美版官能小説?」というキーワードがあったことは否定しません。
文体は『センセイの鞄』と変わらず。これがこの作家のスタイルなんだということは分かった。そして、本書の場合、描かれている世界がかなり激しいものであっても、ベールの向こうで起こっているかのような不透明感を伴って伝わってくる。この文体の持つ「濾過感」の良さが十二分に発揮されている作品だと思う。
文体は『センセイの鞄』と変わらず。これがこの作家のスタイルなんだということは分かった。そして、本書の場合、描かれている世界がかなり激しいものであっても、ベールの向こうで起こっているかのような不透明感を伴って伝わってくる。この文体の持つ「濾過感」の良さが十二分に発揮されている作品だと思う。