大学生 学びのハンドブック〔改訂版〕 の感想

大学付近で仕事をしている者の実感としてのレビューです。

この本は、大学生活で必要とされている初歩的な事項がほぼ網羅されています。随所にイラストや図解などもあり、分かりやすい構成です。
ところどころ、ここまで当たり前のことを書く必要があるのかしら・・・、という言葉が脳裏をよぎらないわけではありません。ですが、大学生と教職員が互いに不快にならなくて済むためには必要な本だと思います。

個人的に強い共感をおぼえた（・・・というか胸がすく思いがした）のは「メールのマナー」というトピックです。
サブタイトルは「携帯電話から送るときは特に注意しよう！」で、大学生から送られてきたメールを開いて眉をひそめたことのある方なら、このトピックで何が書かれているか大体察しはつくと思います。本当に上手くまとめてあります。

この本の出版に関わった皆様には、このような良い本を世間に出してくださり、感謝します。

社会人になって早ン十年、今年から母校以外の大学で研究員になりました。一般企業での勤めと掛け持ちです。学生時代にきちんとレジュメ、発表、論文作成など基本的な事を身につけないまま来てしまい、困り果てて何冊もの類書を購入した末に出会ったのがこの本です。もっと早く、若い時に出会えていたら大袈裟でなく人生が変わっていたかもしれません。薄く軽い本なので、その点でも助かります。これから活用します。