伊賀野カバ丸 (3) (集英社文庫―コミック版) の感想

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参照データ

タイトル伊賀野カバ丸 (3) (集英社文庫―コミック版)
発売日販売日未定
製作者亜月 裕
販売元集英社
JANコード9784086172776
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

「カバ丸シリーズ」第三作。本作辺りから、大久保家が経営する金玉学院とライバル王玉学園の抗争が前面に出て来る。

冒頭のカバ丸と野々草が王玉学園に乗り込むシーンから笑わせてくれる。王玉学園のボス前島が麻衣に恋しているという設定も事態を複雑にして巧み。前島は誤って、ヤキソバ屋のスー婆さんにラブレターを出してしまうのだ。これを巡る挿話は抱腹絶倒。そこへ、前島が沈寝にバットで殴りかかる事件が。傍に別の生徒がいたので、沈寝はワザとよけない。カバ丸の応急処置を受けた後、沈寝は入院する。病院でのドタバタも面白い。特に、院長への愛とカバ丸への偏見との板挟みで良心の呵責に苦しむ教頭が可愛い。沈寝はこの事件をキッカケに仲間内で「カバ丸流体力作りの会」を計画するが、それを院長は全校生徒に広めてしまう。そして、体力作りの場所は何と、カバ丸の生まれ故郷。

本作が「別マ」に連載されている時は、喫茶店で本作を読むのが楽しみだった。「亜月裕って本当に女性 ?」と思える程、アクションを主体にした傑作学園コメディ。

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