とらドラ8! とらドラ! (電撃文庫) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルとらドラ8! とらドラ! (電撃文庫)
発売日2013-11-11
製作者竹宮 ゆゆこ
販売元KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

アニメ化も着々と進行している『とらドラ』最新刊です。
正直なところ、前巻で怒濤の展開だったが故に、これから本巻でどうまとめていくのか、アニメ化も絡んで『大人の事情』で作品自体が減速しないか、と不安がありました。
しかし、それは杞憂でした。
冒頭から最高速。
大河、亜美、実乃梨のヒロインを中心に、今までと同じやりとり。けれど、今までとは違う思い。

大河が話に夢中の余り飲食物で服を汚し、それを竜児が世話をやく。
亜美は冷ややかにそれを見て、相変わらずの厚顔、辛辣、毒舌で大河と反発。
実乃梨のオッサンぷりはもう脱帽。しかし、もう御笑いキャラとしては見られない。

御約束の展開が、これまでの経緯があるからこそ、使い回しでも重複でもない、それぞれの思いを浮きぼりにします。
今更ですが、著者『竹宮ゆゆこ』は女性です。だからこそこれが書けるのかな、と想像します。
つまり、女性は女性(自分)を神聖視、幻想を持ちません。
だから、女性同士のやりとり、嘘や喧嘩の描写に遠慮がない。口は悪いし意味が解らない。
これまで、ライトノヴェルと云う分野ゆえにテンプレ(ツンデレなど)での表現が強くありました。そして、アニメ化の流れと主演声優の人気で読者にとっては更に強調された認識があると思います。
しかし、もう、それには意味がありません。今回で8巻。
今まで読み続けてきた読者で、すでに「ツンデレだから」「某属性だから」読んでいる、と云うかたはいらっしゃらないと思います。

大河のどこまでも突き抜けた意地。
亜美のいつまでも馬鹿にした本意。
実乃梨の手のつけられない臆病さ。

そこには、人の話を聞かないで言いたい放題、余りに勝手で、余りに魅力的な女の子がいるだけです。
そして、女の子が解らずに振り回されて、知らずに振り回している男の子、竜児、北村。
次巻は10月発売予定との事ですが、もうどんな展開になっても驚きません。
どうとでもなる、と言う話ではなく、どうなっても受け入れなくちゃ、と覚悟させる、恋愛そのものだと言える物語です。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

とらドラ8! とらドラ! (電撃文庫)

アマゾンで購入する
KADOKAWA / アスキー・メディアワークスから発売された竹宮 ゆゆこのとらドラ8! とらドラ! (電撃文庫)(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.