10DANCE 1 (バンブー・コミックス 麗人セレクション) の感想

今回の発売は第一巻で、第二巻へと続いていくようです＾＾
本の帯に書かれている注意書きが、なんだか面白くて思わず笑。
「本書は本格ダンスコミックスではありません。本格ＢＬコミック（予定）です。」
この帯が物語っている通り、ＢＬの要素はまだ薄い第一巻です☆

鈴木信也（表紙左）と杉木信也（表紙右）は、それぞれラテンダンスとスタンダードの日本
チャンピオン同士。
もう少し詳しく紹介すると、鈴木が世界に出る権利を手に入れながらそれを何度も放棄して
いるチャンピオンなのに対し、杉木はワールドチャンピオンシップ第2位という成績の持ち主☆
その二人が、お互いの専門のダンスを相手に教え合って10種類のダンスで競う「10ダンス」
に挑戦する、というお話です☆

杉木の誘いを最初断っていた鈴木ですが、売り言葉に買い言葉で引き受けてしまうところから
二人の関係は始まります＾＾
体格や名前は似ていても、性格や気質がまるで違う二人。
「俺とアンタで10ダンス！？　無理無理、絶対無理！！」と、二人の掛け合いにはコミカルな
要素満載！！
ですが、大筋としてはシリアスにお話は進行していきます。
反発し合いながらも、二人で深夜まで練習していることをなぜか口外したくない、自分がなぜ
相手にこだわるかわからないけど相手を替えるなんて考えられない、といった二人の様子には
ドキドキ＾＾

後半に入ってシリアスな要素が強くなっていきますが、二人の関係はまだまだ序盤（そのため
今回は☆4つで）といった感じなので、今後の展開がとても楽しみです。
また後書きからは、本格ダンスＢＬのお話を描くために、作者の井上さんがダンスの動画を観た
り資料を調べたりと、とても熱心に物語の世界観を創り上げようと努力なさっていることが伝わ
ってきて、創作秘話といった感じの読み物としてよかったです☆