漫画 君たちはどう生きるか の感想

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表紙からして絵が酷いが、それを差し引いても中身が空っぽの駄作。
一言で言うと一時期ネットで流行った「宇宙から見たらどうでもいいし」というような内容で、
身近な問題を相対的に矮小化させることで、気が楽になるというか現実逃避ができるというか
その程度の内容。

マンガだと思って読むと手紙部分（字だけのパート）が煩わしく感じられ、
そうかと思って小説のつもりで読むと、なにやらボリュームに欠けるような
そんな感じの本です。内容は修身的で、他の方がレビューしている通り
これから色々なことに思いを馳せる年代に読まれることを想定された本だと
思います。私は話題になったから買った単なるミーハーおじさんですが、
おじさんが読んでも悪くない本だと思いますよ。およそ人間として文化的に
生きていれば、誰しも色々と思索する内に漂着するテーマを主とした内容と
なっているので、「そんなの随分前に自分なりに答えを見つけたよ」と言い捨てる
人もいるかもしれません。そういった人には確かに得るものは少ないかもしれ
ませんが、あれこれと思い悩んでいる人は一つの指標として読んでみたら
いかがでしょう。私のようにロクに考え事もせず、いつの間にかおじさんに
なってしまった人にもお勧めですよ。

中1の子供にプレゼントしたが漫画の所だけ読んでアッサリ終える。子供が興味を引くような構成でないのでその子の性格によって向き不向きがありそう。
大人の私が読む分には興味深く読めました。

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原作は　すでに　大きな活字で　読める　『君たちは　どう生きるか』（マガジンハウス）で　発刊されています。
この　「人は　どう生きるか」という　大きすぎる　テーマ。
にげないで　書き上げた　吉野源三郎氏は　亡くなっています。
感謝のみ。
原作を　なんども　なんども　読み続けた　わたしの　一言。
漫画化する　努力は　たいへんであったでしょう。
この著者と　出版社の　沈着冷静さに　感動いたしました。
みごとなる　作品です。

現代の私たちが読んでも少しも古びない、人間が人間らしく生きる大切さ。折に触れ読み返したい本です。