カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上下合本版 の感想
参照データ
タイトル | カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上下合本版 |
発売日 | 2014-06-27 |
製作者 | ロバート・ガルブレイス |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学 |
購入者の感想
読了までに10時間余の表示にたじろいだが、とりかかってみたらスラスラ読める文体とリズミカルな展開に引き込まれ一気呵成に読み切った。コーモン・ストライクが犯人と対峙するクライマックスはとくに名調子。講談師が張り扇で机をバンバン叩きながら早口で口上を読み上げる如し。三波春夫の歌謡浪曲・俵星玄番で、俵星が雪を蹴立てて吉良邸へ駆けつける場面の如し。探偵が犯人を暴くミステリーの最終場面は、とかくダレがちだが、本書はまことに名調子。犯人の逆襲にあって、探偵危うしの危機一髪に美人秘書がかけつけるというおまけ付き。こんなに胸が躍ったのは、映画「鞍馬天狗」以来……歳がばれますかね。