アラクニド(14)(完) (ガンガンコミックスJOKER) の感想
参照データ
タイトル | アラクニド(14)(完) (ガンガンコミックスJOKER) |
発売日 | 2016-02-22 |
製作者 | いふじ シンセン |
販売元 | スクウェア・エニックス |
JANコード | 9784757548879 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「蜘蛛について調べていくうちにアリスを無敵にしすぎて扱いに困ってしまいました」という趣旨の事を後書きで書かれてますが、それが全てだったと思います。
基本的に「事前に罠を作っていました」「念の為に仕掛けておきました」で全て解決する「虫殺しの虫である蜘蛛」があまりにも強すぎて、原作者の足を引っ張った印象です。
シリーズを通して読むと、原作者は「この虫がこの相手に勝てるパターンが一つでもあれば、それを使って勝つ」というのが定番になってます。
が、あくまでそれは現実の虫の話であって「虫やそれに属する力を得た人間の勝敗」では無いはずです。
人が扱う以上、ミスもしますし、予想を遥かに超えた働きもしますし、虫の能力以外の道具だって使うでしょう。
でもそういうのは一切なく、オリジナルとなった虫の力とそれに派生して設定された能力以外は全て無い状態……となったら、そりゃ罠はって獲物(他の虫)を待ってる蜘蛛が最強に決まってます。
作者がアリスの扱いに困ったというのより、その前提部分から抜け出せなかった印象が強いです。
その結果、アリス自身を描ききれなくなって「彼女の戦いはまだ続いていくけど……」で終わるのでは、登場人物があまりにも可哀想です。
途中からは沖さんや兜姉さんが出てるパートの方が楽しくて読んでましたが、14巻でも同じでした。
途中までは好きな漫画だっただけに、原作者が自らのパターンにハマったまま脱せられなかったのが残念です
基本的に「事前に罠を作っていました」「念の為に仕掛けておきました」で全て解決する「虫殺しの虫である蜘蛛」があまりにも強すぎて、原作者の足を引っ張った印象です。
シリーズを通して読むと、原作者は「この虫がこの相手に勝てるパターンが一つでもあれば、それを使って勝つ」というのが定番になってます。
が、あくまでそれは現実の虫の話であって「虫やそれに属する力を得た人間の勝敗」では無いはずです。
人が扱う以上、ミスもしますし、予想を遥かに超えた働きもしますし、虫の能力以外の道具だって使うでしょう。
でもそういうのは一切なく、オリジナルとなった虫の力とそれに派生して設定された能力以外は全て無い状態……となったら、そりゃ罠はって獲物(他の虫)を待ってる蜘蛛が最強に決まってます。
作者がアリスの扱いに困ったというのより、その前提部分から抜け出せなかった印象が強いです。
その結果、アリス自身を描ききれなくなって「彼女の戦いはまだ続いていくけど……」で終わるのでは、登場人物があまりにも可哀想です。
途中からは沖さんや兜姉さんが出てるパートの方が楽しくて読んでましたが、14巻でも同じでした。
途中までは好きな漫画だっただけに、原作者が自らのパターンにハマったまま脱せられなかったのが残念です