クーデター [DVD] の感想

本作はメイキングを観るとバリバリのデジタル撮影だが、
まさしく主人公の目線で逃げ回る様はＰＯＶの本領発揮と
いったところだ。ゆえに画質もクリアである。

某国、といってもベトナムと国境を接している国といえば
限られるが（笑）、まあ東南アジアのある国でアメリカの
大資本に水道が乗っ取られそうになり、国民たちが反乱を
起こす。

そこにノコノコやってきたのがＯ・ウィルソン演じる大資本
の水道会社から左遷されてきた一家。まあ事業が失敗して何とか
この会社に入ったものの本社に居場所はなく、飛ばされてきた感じだ。

ゆえに某国クーデターの標的はまさしくやってきた当の本人という
分かりやすさ。妻のみならずヤンチャな娘2人も巻き込まれる
中で、必死の逃亡劇を繰り広げる。これがスリル満点でとても
面白い！

加えて「ＪＢ」ことＰ・ブロスナンが助っ人で登場するが、こちらも
久しぶりのカッコ良さで魅せてくれる。英国のＣＩＡという紹介
をしていたが、それってＭＩ６＝００７だと思うのだが・・・
こんな妄想も楽しみのひとつだ。

特典映像はインタビューと撮影風景が1時間弱収録されている。
素材ブツ切り収録なのが不満だが、それでも主要俳優の声は聞ける
ので必見だ。ちょっと東南アジアの描き方が・・・と感じる点は
あるが、それでもタイ政府（撮影はタイ）は歓迎してくれたらしい。
下手なホラー映画よりも怖いが、多くの方に勧めたい隠れた良作
だと思う。星は４つです。