ニホンカワウソはつくづく運がわるかった?! の感想
参照データ
タイトル | ニホンカワウソはつくづく運がわるかった?! |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 熊谷 さとし |
販売元 | 偕成社 |
JANコード | 9784035284802 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学 |
購入者の感想
友人の学校司書さんから教わって、早速購入して読みました。
学習漫画などでお見かけする著者ですが、この本は漫画ではなく文章メインです。ただ、挿絵が漫画でとっつきやすいです。
文体がくだけているので、やや下品な印象も受けますが、読み始めたらぐいぐい読めました。
勉強になるなあと思ったのは、第二章「保護と保全のちがい」。「環境保護」と「環境保全」のちがいを簡潔に説明してくれています。
他の章では、実際に(意図的であるかないかに関わらず)人間が「保全」をしていた結果、完全な絶滅から免れた生物の例が載っています。「結果オーライ」だったものが多いのですが。
また、生態系の中で、生きものたちに有利なように環境を改変する「生態改編者」のこと。密林の中でのマルミミゾウのように、かつて日本の里山では、人間が定期的に雑木を切って利用することで、萌芽更新を促す「生態改編者」になっていた、という話も興味深かったです。
大人でもおもしろい内容ですが、総ルビなので、小学生でも読めます。
学習漫画などでお見かけする著者ですが、この本は漫画ではなく文章メインです。ただ、挿絵が漫画でとっつきやすいです。
文体がくだけているので、やや下品な印象も受けますが、読み始めたらぐいぐい読めました。
勉強になるなあと思ったのは、第二章「保護と保全のちがい」。「環境保護」と「環境保全」のちがいを簡潔に説明してくれています。
他の章では、実際に(意図的であるかないかに関わらず)人間が「保全」をしていた結果、完全な絶滅から免れた生物の例が載っています。「結果オーライ」だったものが多いのですが。
また、生態系の中で、生きものたちに有利なように環境を改変する「生態改編者」のこと。密林の中でのマルミミゾウのように、かつて日本の里山では、人間が定期的に雑木を切って利用することで、萌芽更新を促す「生態改編者」になっていた、という話も興味深かったです。
大人でもおもしろい内容ですが、総ルビなので、小学生でも読めます。