ゼロ年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ) の感想

このシリーズは全て揃えてあります。
普段から映画を見る私としては、ただの浅い映画情報が羅列されているガイドとは一線を画する解説書として大事にしています。
映画を見るとき、内容は自分で理解できますし自分自身で内容を探るべきです。
このガイドは、内容に踏み込まず、制作された経緯や当時の歴史的背景などが記されていて、映画製作者が映画にどのようなテーマを埋め込んでいるのかがわかります。
何も知らないで見て、ストーリーに感銘できなかったとしても、この本を読むと監督やプロデューサーの意図が浮かび上がってきます。
世の中、素人が何の知識もなく「この映画は面白い」「つまらない」とネットで評価できる時代ですが、この本を読むと自分の知識の浅さを実感でき、変な評をしてはいけないなあと思い知らされます。

残念なのは、背表紙。
今まで集めてきたこのシリーズとデザインが違い、本棚に並べると揃いません。
こういう部分、出版社はちゃんとしてほしいなあと思います。
最近は本を買わなくなっていましたが、このシリーズは全巻揃えて本棚に並べ永久保存版にしようと思っていただけに
ガッカリ度はとても高かったです。
購入保存をお考えの方は90年代まででいいかもしれません。