破船 の感想
参照データ
タイトル | 破船 |
発売日 | 2013-05-17 |
製作者 | 吉村昭 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
何とも傷ましい話である。
貧しい貧しい漁村で、その日の命を繋いでいる人々。
「お船様」
がもたらす
「恵み」
を待ち焦がれる哀れな心。
村を挙げての犯罪は、破船し命乞いする水夫を殺し、誰も行けないような洞窟に隠し、得物に目を輝かせる。
そして、翌年訪れた「お船様」による厄災・・・。
生きることのなんと傷ましく血なまぐさく、哀れで、それでも切なくいとしいことよ。
吉村昭さんの筆致は、誰がいい悪いを決して断じないからこそ、読む側に圧倒的に重く突きつけてくるものがある。
貧しい貧しい漁村で、その日の命を繋いでいる人々。
「お船様」
がもたらす
「恵み」
を待ち焦がれる哀れな心。
村を挙げての犯罪は、破船し命乞いする水夫を殺し、誰も行けないような洞窟に隠し、得物に目を輝かせる。
そして、翌年訪れた「お船様」による厄災・・・。
生きることのなんと傷ましく血なまぐさく、哀れで、それでも切なくいとしいことよ。
吉村昭さんの筆致は、誰がいい悪いを決して断じないからこそ、読む側に圧倒的に重く突きつけてくるものがある。