クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫) の感想

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参照データ

タイトルクマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)
発売日販売日未定
製作者姉崎 等
販売元筑摩書房
JANコード9784480431486
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学

購入者の感想

本書には熊に対する、自然に対する愛情と畏怖があります。
「熊に出会ったらどうすればいいのか?」その問いに、わかりやすく丁寧に
簡潔にまとめられているから「うん、うん」と頷くこと度々です。

何故そうなるのかというと、本書は「アイヌのマタギへの質問と返答」
というわかりやすい構成になっているからだと思います。

その孤老のようなマタギが実に味があってとても興味深い。
話していることに魂のようなものを感じることができるのは、すべての言が
実体験によるところだから、説得力、迫力があるのですねえ。
新聞記事を寄せ集め感想を加筆した報告書のような本では無いのです。

「熊に出会ったらこうしなさい。」の十箇条が実にいい。
「はい!そうします!」と素直にいえてしまう。

でもね、熊と遭遇したら逃走しないで棒立ちになって対峙し、大声を張り上げて
熊が逃げ出すようにする。こ、こんなことできるかどうか自信がありません。
激怒して唸っている熊を睨めつけて恫喝することなんかできるのか?
「きゃー」「ひー」なんて悲鳴を上げて脱兎のように逃走してしまうような気がします。

というのは実際にそうでしたから。
私は北海道に20年ほど在住している際に、道内の様々な川、湖、海で釣り歩き、
水辺でテント泊を何百日もやっていたことがあり、熊に出くわしたことも何度もあるのです。

ほとんどの熊は、こちらが逃げるよりも速く一瞬で逃走していくのですが、一回だけは駄目でした。
50m位の距離から転がるように間を詰めてきました。
一瞬で十メートルくらいまで近づいてきたんです。本当に一瞬です。
「ああ、これは駄目だ。俺は終いなのか?やむなし!我が人生に悔い無し!」
と覚悟しましたが、本能なのか身につけた道具を投げ出し逃走してしまったんですね。
本書では絶対にやられるパターンの「背中を見せて逃げる」禁じ手をやってしまった。

目指したのは10mほでの崖下にある激流です。

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