オオカミ追跡18年―-ニホンオオカミはまだ生きている- (1970年) の感想

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タイトルオオカミ追跡18年―-ニホンオオカミはまだ生きている- (1970年)
発売日販売日未定
製作者斐太 猪之介
販売元実業之日本社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 古書 » 自然科学 » 動物学

購入者の感想

とても興味深く読みました。著者は朝日新聞の元記者であったらしく、朝日らしい明るくわかりやすい文の調子で綴られています。ただし、「オオカミ追跡18年」とありますが、著者自身ニホンオオカミに18年間関心を持ち続けられたのでしょうが、この本においては、大峰山中の釈迦ヶ岳付近にオオカミが生息しているのではないかと見当をつけて、釈迦ヶ岳直下にある前鬼宿坊にほぼ1年間通い続け、なんとかオオカミの写真を撮ろうとした時の様子が書かれています。足跡や糞の状態から野生動物を推定することについてはかなりの技量を身につけられているようで、間違いなくオオカミとされる糞を見つけたときのことなど詳しく描かれています。この本でも、間近にオオカミの咆哮を聞いた時のことは書かれていますが、「ニホンオオカミは生きている」や「幻のニホンオオカミ」の著者たちのように、ニホンオオカミと思われる動物に直接出会うことには結局成功されておらず、未練を残しての前鬼宿坊からの下山となっています。

私も山が好きで良く出かけますが、日本はそもそも圧倒的に山地の面積の方が大きく、人間が居住している地域の方が断然少ない国です。あの広大な山域に嘗て棲息したとされる二ホンオオカミが、ジステンバーが入ってきたことぐらいで絶滅するとは、到底考えられません。欧米のように乾燥のため下草があまり生えていない国であればオオカミも発見しやすいでしょうが、日本のように山がササや藪で覆われている国では、背の低いオオカミが中々目撃されないのは当然でしょう。

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