ニホンオオカミは消えたか? の感想
参照データ
タイトル | ニホンオオカミは消えたか? |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宗像 充 |
販売元 | 旬報社 |
JANコード | 9784845114870 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物 |
購入者の感想
絶滅したとされているニホンオオカミの目撃談が、各地にある。
では、いまニホンオオカミは生息しているのかを徹底的に追求した1冊。
いるか、いないか……の論議ではなく、ニホンオオカミに絡む「迷走の軌跡」を記したことが、
この本の白眉でもある。
日本人は昔からオオカミを崇拝してきた。それだけに「まだ生息している」という説も流れるのだろう。
だがそもそもニホンオオカミの映像はない。剥製も確かなものとは言えないそうだ。
「いて欲しい」という人々の願いがつくりあげた虚像ではなかったか……
著者は目撃情報のある各地に出向き、ニホンオオカミの実像に迫る。
今では「いない」を前提に外国のオオカミを導入し害獣を減らそうという日本オオカミ協会と、
「いる」を前提に探し続ける「ニホンオオカミを探す会」に分かれている。
著者はそれらをすべて取材して、「絶滅と言いきれない」と言う。
著者のことば……。
「サイエンスのないロマンは空想である。だがロマンのないところにサイエンスも生まれない」
ニホンオオカミの実像に迫ろうというロマンあふれる好著である。
では、いまニホンオオカミは生息しているのかを徹底的に追求した1冊。
いるか、いないか……の論議ではなく、ニホンオオカミに絡む「迷走の軌跡」を記したことが、
この本の白眉でもある。
日本人は昔からオオカミを崇拝してきた。それだけに「まだ生息している」という説も流れるのだろう。
だがそもそもニホンオオカミの映像はない。剥製も確かなものとは言えないそうだ。
「いて欲しい」という人々の願いがつくりあげた虚像ではなかったか……
著者は目撃情報のある各地に出向き、ニホンオオカミの実像に迫る。
今では「いない」を前提に外国のオオカミを導入し害獣を減らそうという日本オオカミ協会と、
「いる」を前提に探し続ける「ニホンオオカミを探す会」に分かれている。
著者はそれらをすべて取材して、「絶滅と言いきれない」と言う。
著者のことば……。
「サイエンスのないロマンは空想である。だがロマンのないところにサイエンスも生まれない」
ニホンオオカミの実像に迫ろうというロマンあふれる好著である。