ワールドエネミー　不死者の少女と不死殺しの王【電子特典付き】 (NOVEL 0) の感想

新しさとか斬新さとかいう点はとくにありませんが、そんなもの全く気にならないほど面白い。人類史上最強の代行者（ハン
ター）、その妹の身に宿った最凶の怪異（エネミー）、1話終了後に参加することとなる料理人･･･もとい元シスター。

吸血鬼だの人狼だのを狩るハンターということで、往年の某Dを想像してしまいましたが、まったく似ている部分は無く、二番
煎じ感も皆無。クールな主人公（代行者）と、ワケありで彼を育て、共闘している、最凶の怪異にしてどこか憎めない元妹。普
段ポンコツなムードメイカーのくせに戦いとなると意外と熱くて強い料･･･元シスター。日常シーンから敵の謀略、熱い戦闘シー
ン、どれをとっても秀逸といって良いレベル。

著者構想10年以上といわれるだけあって、小気味よく滾る話で、個人的にはバトルメインのラノベの中では屈指の面白さと興奮
して今2巻を発注いたしました。ただ、主人公、無敵では無いし万能感もそこまでではありませんが、最初から反則的に強いのも
事実ですので、そういったものに強い忌避感を覚えられる方にはやや厳しい評価がでるやもしれません。